小学校1年生の健康診断の結果には「非肥満」と書かれていて、小さい頃から完全な痩せ過ぎの体型でした。
私は幼い頃に頻繁にお腹が痛くなったのを覚えています。
入学式や体育祭といったイベントではよく風邪をひいていたものです。アトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎の持ち主でもありました。
もちろん、朝礼では貧血で倒れたこともあります。学校から帰ると、「ダルい」と布団に倒れこんでいました。
耳鼻科、眼科、皮膚科、内科、胃腸科にも通院し、治らないので病院を変えてみたり、「ダメだな、あの医者」と愚痴ってみたりしました。
18歳からは胃が悪く、特に吐き気をもよおし、胃カメラを飲んでは「過敏性胃腸炎」と診断されました。
胃腸科では「悩みすぎや緊張などが胃に影響しやすい体質です。何か悩みはありますか?」「胃が悪いのが悩みです。ご飯が食べれません」といった具合です。
何より疲れやすいです。虚弱体質とも言うべきなのでしょう。
歩いていても人より早く座りたくなりますし、しゃべっていても疲れてしまいます。カラオケでオールなんて無理ですし、朝は起きると常に疲れています。万事に全力で取り組めないのです。
しかし、太ることで変わります。医者や薬どうこうではなく、太りたいと望み、太ることで体質が変化していくのです。
痩せ過ぎの体が太ったことにより、実感できたのは疲れにくくなったことです。スタミナが増えて、積極的に活動できる自信が付きました。
今ではちょっとくらい無理しても5時間寝れば、次の日はフルパワーというくらいの元気っ子ですが、なぜ、太るだけで一定の運動を長く持続できるようになったのでしょう。
人間の体は常にエネルギーを必要としています。エネルギー源としてまず使われるのが、食事から摂取した栄養素になります。
主な栄養源は炭水化物と脂肪です。体内では炭水化物はブトウ糖に、脂肪は脂肪酸に変えて利用されます。
この2つのエネルギー源にはそれぞれに大きな特徴があります。
ブドウ糖は食後しばらくして血糖値を上げ、早めの時間でエネルギーとして利用でき、生み出すパワーも大きいのですが、長続きはしません。ランニングに例えるなら、短距離の100m走型と言えます。
スタミナに関係するのは、もう1つのエネルギー源である脂肪酸です。
脂肪酸は消化と吸収がゆっくりなため、ジワジワと効果を表わし、長続きします。こちらもランニングに例えるなら、長距離のマラソン型と言えるでしょう。
つまり、マラソンのように持久力を要する運動は酸素を使いながら、脂肪酸をゆっくり燃やすことで続けられるのです。
また、脂肪酸をエネルギーにとして使うためには、食事に含まれる脂肪だけでは到底補えないため、体内に貯蔵された脂肪が使われます。
体内の約20%を占める脂肪をフルに使えば、そのエネルギーはフルマラソン数十回分に相当するほどです。
もちろん、体にとっては必要最低源の脂肪が必要ですので、体内の脂肪をフルには使えません。体は使用可能な脂肪を考慮して、燃焼させて、エネルギーに変えています。
痩せていると効率の良く脂肪燃焼が行えないため、スタミナが持続しない結果に至ります。ある程度の脂肪がないと、エネルギーが生産されないために活動ができないのです。
自分がやりたくてもやる気が起きないのは、気持ちだけの問題ではなく、体のエネルギーが足りていないと捉えたいです。
太るための正しい食生活
不健康に見えるから太りたい
CIRCUS 2009年8月号